体外受精での採卵【無麻酔・麻酔の違い】メリットデメリットを解説
クリニックによって、採卵時に麻酔をするか、しないか違ってきます。
どうしてクリニックによって違うのか、麻酔をする場合としない場合、何が違ってくるのかご存知でしょうか?
今回は麻酔、無麻酔の違い、メリット・デメリットなどを紹介します。
採卵とは
まず、採卵とは、卵巣の中の卵胞を採ることです。絵のように、経腟エコーに細い針を付けて、その針から卵胞を吸引して採取します。針が直接、膣内を貫通するという形になります。
麻酔をする場合
全身麻酔をして眠っている間に採卵をします。
メリット
・採卵時に痛みがありません。
・眠っている間に採卵が終わっています。
デメリット
・麻酔には副作用があります。
・採卵後、すぐに帰宅できません。
麻酔から目覚めると船酔いのような吐き気やめまいに襲われる方が多いです。目が覚めても麻酔薬が体内に残っていることが多く、そのため気分がすぐれないことが多々あります。
水分を多く摂り、排尿することにより軽減はしますが、採卵日当日は丸一日具合が悪い場合がほとんどです。
・急変時に対応できる設備が必要です。
麻酔が原因で死に至る場合も少なからずあります。クリニック側には急変時にもすぐに対応できる設備が必要ですし、万が一の場合に備えた同意書が必要でしょう。
無麻酔の場合
無麻酔の場合は、だいたい診察台(もしくは採卵台)に固定をされ、経腟エコーを入れられ、採卵になります。
メリット
・麻酔の副作用はありません。
・採卵が終わった後はすぐに帰れます。
デメリット
・採卵時、痛みが伴うことが多いです。
経腟エコーに付属されている針を刺して卵胞を採取するので痛みを伴います。
痛みの感じ方には個人差はありますが、卵胞数が多い場合は特に痛みを感じる方が多いです。
まとめ
このように両者ともメリット・デメリットがあります。
クリニックで麻酔の有無を決められているのならば、医師の指示に沿って過ごすようにしてください。
麻酔をするクリニックの場合は、医師に相談すると無麻酔にしてくれるクリニックもあるようです。
麻酔の有無を選べる場合は、採卵日当日の自分の予定を考え、麻酔か無麻酔か選ぶと良いでしょう。
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