受精卵が胚盤胞まで成長してくる確率は?40歳を超えると20%より低くなる

胚盤胞とは、受精卵になって5~6日目の状態で、細胞分裂を繰り返し、子宮内へ着床できる状態になった受精卵のことです。
体外受精の場合、胚盤胞の状態まで育ててから、受精卵を移植すると着床率が高くなると言われています。

受精卵が胚盤胞になる確率

受精卵が胚盤胞までに育つ確率は、約30%程度と決して高い確率ではありません。
受精卵のうちひとつも胚盤胞まで育たない場合もあります。

その原因は卵子の状態ももちろんありますが、医療技術が進歩し、確率が上がったとはいえ培養している状態自体が、母体で受精・分割する場合より厳しい状態であるからとされています。

また、年齢が高くなるにつれ、胚盤胞まで育つ確率も低くなるとされています。
クリニックにより違いますが、40歳を超えると胚盤胞まで育つ確率が20%より低くなることが多いようです。

胚盤胞の着床率

胚盤胞は着床寸前の状態の受精卵なので、着床率は初期胚より比較的高くなります。
グレードがAA、AB、BAの比較的状態が良好な胚盤胞の場合は約50%程度で、グレードがBB、BC、CB、CCと下がるにつれ着床率は低下していきます。

最後に

受精卵が胚盤胞まで成長してくる確率は、決して高い確率ではありません。胚盤胞まで培養している間に成長が止まってしまう場合も多くあります。
胚盤胞を移植すると良いグレードのものは高確率で着床の可能性があります。
しかし、いくらグレードが良くても、子宮内膜因子やホルモン因子、年齢などにより着床率は異なりますし、クリニックの治療方針によっても微妙に確率は変わってきます。

体外受精をされている方にとっては、胚盤胞まで育ってくれるだけでもとてもうれしいことです。
胚盤胞を無事着床させるために、そのほかの不妊要因を限りなく減らし、万全の状態で卵をお迎えしましょう。

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