妊活成分5:精巣と卵巣を元気に、亜鉛
妊活に亜鉛が必要な理由
必須ミネラル、亜鉛の働き
亜鉛がなぜ必要か、また、亜鉛が体内でどんな働きをするか。まずはそこからまとめます。
- 新陳代謝を活発にし、免疫力をアップする
- たんぱく質やDNA、RNAの合成に関わっている
- 有害物質の毒性を抑えて、排出させる
といった働きがあります。
亜鉛が不足すると、味覚障害や機能性障害を起こすと言われています。普段の食生活で不足することはないと言われてはいますが、極端なダイエットやインスタント食品の過剰摂取などにより、不足する心配もあります。
妊活に亜鉛がなぜ必要なのか
妊娠を望んでいる人、ましてや不妊治療を受けている人にとって、亜鉛がなぜ必要なのでしょう。女性の卵巣に良い働きをしてくれます。黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの働きを促します。
具体的には、「排卵を促す」「子宮内膜を厚くして、受精卵の着床をしやすくする」といった黄体形成ホルモンの働きが活発になります。また、「卵胞を育てる」「生理周期を正常にする」といった卵胞刺激ホルモンも、働きが良くなります。結果、卵子の質が良くなるのです。
亜鉛にはありがたいことに、つわりの症状を軽減してくれる作用があります。脳にも作用し、精神面を安定させてくれるという働きもあるので、妊娠における不安を抱えやすい女性にとって、力強いサポートとなります。
男性にも必要な栄養であること
卵胞刺激ホルモンは男性にも分泌されます。亜鉛を男性が摂取すると、精子をしっかり作れるようになり、質も向上します。男性の性欲にも関係していますので、不足すると妊活が上手くいかなくなるのですね。
不妊治療は一人でやるものではありません。夫婦が協力し合って成し遂げるものです。夫婦揃って、しっかり亜鉛を摂取することは、何より大事なことなのです。
お腹の赤ちゃんにももちろん大事な栄養であること
たんぱく質やDNA・RNAの合成に関わっているのですから、胎児の細胞分裂にも影響します。1個の受精卵がヒトの形になるまでの『胎児期間』は、一生の中で最も多くの回数、細胞分裂を繰り返します。赤ちゃんがお腹の中で、成長していくためにはたっぷりの亜鉛を必要とするのです。
ここで亜鉛が不足してしまったら、赤ちゃんの発育不全につながってしまいますよね。お腹の中の赤ちゃんは、すべての栄養を、お母さんの体からもらって生きています。産まれてきた赤ちゃんに初めてあげる『初乳』が亜鉛不足だと、当然赤ちゃんの免疫力も低下します。
赤ちゃんはお母さんの体から、すべての栄養を摂取するのです。それを肝に銘じておきましょう。
亜鉛の効果的な摂取方法は?
普段の食生活で不足することがないから大丈夫、なんて安心してはいけません。普段よりもたくさんの亜鉛を必要とするのが、妊活〜妊娠期です。もちろんお父さんにも、たくさん栄養を摂って頑張ってもらわないといけません。では、亜鉛だけをたくさんとればいいかというと、そんなに簡単な話でもないのです。
普段の生活で必要な亜鉛は8r/日。妊活、妊娠中、出産後に必要な亜鉛は12r/日で、普段の1.5倍必要です。食事だけで安定した栄養摂取は難しいので、サプリメントで補助的栄養摂取を図ることが望ましい。サプリメントだけに頼らず、普段の生活の中でもバランスの良い食生活は心がけます。
サプリメントを摂取する上での注意点
- 過剰摂取
過剰摂取により、鉄や銅の吸収を妨げ、貧血になります。亜鉛は不足しても過剰になっても、貧血になりやすくなります。また、一時的な過剰摂取で、中毒症状を起こす場合もあります。(頭痛、吐き気、発熱、倦怠感、脱水症状など)1日の摂取量を守るようにしましょう。
- 飲み合わせ
タンニンや食物繊維と、亜鉛サプリメントを一緒に摂ると、吸収が悪くなります。ビタミン類や葉酸と一緒に摂取すると、吸収が良くなる上、亜鉛の効果を増強することが出来ます。食べ合わせや飲み合わせ次第で、結果は全く反対になります。上手くバランスが取れるように考えることも重要です。
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