妊活成分4:葉酸は妊娠サポート成分ではない

妊娠サポートサプリメントとしての葉酸の働き

葉酸の働き

葉酸とは

 葉酸(ようさん)は、ビタミンB群の一つで、水溶性のあるビタミンです。体にとって重要なのは、葉酸には造血機能があるからです。血をつくる働き、つまりこれが上手く働かなくなると貧血のもととなります。女性にとっては必須の成分となるのはそのためです。

さらに食物では1日15歳以上の成人男女で、200μgが推奨されていて、妊婦は400μg、授乳婦なら280μgが厚生労働省の栄養所要量として定められています。つまり妊婦の方には、必須の成分となるわけです。

食品に含まれる葉酸

毎日の食生活で摂るなら緑黄色野菜や葉物野菜にたくさん含まれています。例えばほうれん草にもたくさん含まれています。しかし葉酸のデメリットとしては熱に弱いことがあります。加熱によりその成分は、例えば生のほうれん草から加熱しておひたしなどにした場合、半分程度まで減少してしまいます。そこで考えられたのがサプリメントです。

葉酸が含まれた妊活サプリメント

葉酸が含まれた妊活サプリメントなら妊娠を希望している方にとっては冷え防止にもなり、もちろん政府が定めているように妊娠後も必要な成分なので十分にとっておくことがとても大切です。しかし食品ではなかなか多量にとるのが難しいのでこの葉酸の品活サプリメントがとても有効だというわけです。妊活サプリメントなら1粒あたり葉酸が1日の摂取量含まれているものが多いので、毎日必要量を摂ることができます。

そしてもう一つのメリットはサプリメントなら他の栄養素のバランスも考えられているので栄養補給にも良いでしょう。

葉酸は妊娠しやすくするわけではない

葉酸間違い

葉酸の働きに関する誤解

しかし多くの方が誤解しているのは、葉酸が摂れば妊娠しやすい体になるのではないか?ということです。実はこれは少し誤解があります。厚生労働省が栄養所要量で定めているとおり、妊娠中の方や授乳中の方にとっては、必要な栄養素であることは事実です。

でもこの意味は、妊婦の方に必要というよりは、胎児や新生児にとって重要であるということを意味しています。もちろん、母体や出産後の女性の方に必要なのですが、意味合いとしてはより赤ちゃんにとって必要な栄養素であるということに重きがおかれています。

胎児や新生児の葉酸の働き

葉酸は、胎児にとっては神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する役目があります。葉酸が不足すると脊椎の神経に発症する先天性の異常が発生しやすくなると言われています。さらに妊娠初期に葉酸を摂取しておくことで、新生児の成長を助けるとともに成長後の障害の発症率を下げると言われています。

葉酸の妊活への良い効果

しかしそれでも、じゃあ葉酸は妊活には影響がないかというとそんなことはありません。葉酸には、子宮内膜を厚くする作用があります。この部分に精子が着床しやすくなることはとても大切です。健康な卵子をつくることにも有効となります。

健康な卵子と精子がより受精しやすい環境にはもちろん良い効果があるので、決して関係がないというわけではありません。そして冷え性改善はもちろんのことです。冷え性により体の不調は女性ホルモンのバランスを崩し、卵子の生成を妨げます。不妊治療には間接的に良い面をおおいにもっている葉酸と言えます。

葉酸はサプリメントや食物からバランス良く摂るのが大切です!

このように不妊治療だけではなく、妊婦や胎児にもよい葉酸は、多くの食物にふくまれています。野菜、果物、豆類など葉酸が多い食品は健康にもとても大切なものばかりです。バランスよくとることで、妊娠後の体づくりも可能になります。日ごろの食生活やサプリメントなどから積極的に摂るように心がけましょう。

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