周期の計測から不妊治療まで、段階別妊活の流れ

妊活における周期の計測

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妊娠するためには、排卵日にタイミングをとればいいとは知識として知っているけれど、じゃあ排卵日はいつなのかそれは医師にとっても難しい質問です。しかしながら、自宅でだいたいの排卵日を予測することはできます。一番簡単に始められるのは基礎体温の計測です。

基礎体温計はドラックストアなどで買うことができますが、毎朝同じ時間とできれば同じ睡眠時間で何も活動する前に体温を測ることで計測することができます。その体温の変化を追って、自分の排卵日を予測することができます。

リズムを理解するには数か月かかりますが、体温計ひとつのお金でわかりますのでコストはかかりません。体温の変化ではわかりにくい場合は、排卵検査薬といって尿をかけて判定するものもあります。日本製ものは1本数百円しますが体温よりはわかりやすいかもしれません。

疑わしい日から測定し始めますが思わぬ妊活が長引いてしまう場合は、海外製の排卵検査薬もあります。数本では判断しにくい場合は、複数本使用して判断していったほうが良いです。

卵子の寿命は約1日で、精子の寿命は2日から長くて1週間ほどですから、排卵日の2日前から複数回タイミングを取ることで受精する確率が高くなってきます

妊活におけるサプリメントと食生活

多くの場合、妊活に行き詰ったときにサプリメントや食生活を気にする方が多いです。もしくは不妊治療を始めてから気にする人もいます。しかしながら最初は体内で育って卵子も精子も3か月くらいかかって体外に出てくることになります。

ですから質の良い精子と卵子が必要な時は、数か月前から準備をしておくことが本当は必要です。妊娠するためのサポートとしてサプリメントとして必要なのは葉酸で、精子を元気にするには亜鉛やビタミンE、食生活は肉よりも魚中心のサバやマグロなどの血流をよくするもの、女性ホルモンを作るといわれている大豆イソフラボンが含まれる豆腐や納豆などを食べるとよいでしょう。

妊活における不妊治療の流れ

不妊治療流れ

自宅で何度もタイミングを取っているのになかなかできない、もしくは高齢のために少し急いでいるなど事情はさまざまですが、自宅で何度挑戦しても妊娠しない時に次に進むことになるのが病院での不妊治療です。

タイミング法

病院では妊娠しない理由を様々な検査で調べることになります。そこで異常があった場合、投薬や治療のステップが最初から上がるときもありますが、多くの場合はタイミング法から始まることになります。

自宅では基礎体温計や、排卵検査薬で排卵日を予測しますが、病院ではエコー検査で卵胞の大きさを確認しながら、排卵日を予測していくことになります。必要に応じて排卵誘発剤や黄体ホルモンの投薬や注射をしながら進んでいくこともあります。その排卵日の医師の予測の元、自宅でタイミングの日の指定を受けます。

人工授精

人工授精とはタイミング法と同じで最初は卵胞の大きさを見ながら進んでいきますが、タイミング法は排卵日を予測した後自宅でタイミングをとるように指導されることに対して、人工授精は質の良い精液を子宮に入れることを医師の手によって行われます。

ですから人工授精といわれます。医師の予測した排卵日に精液を子宮に入れるわけですから、タイミング法より、受精しやすい確実な日程になっています。

体外受精

体外受精はタイミング法と人工授精とは大きく異なって、まず体内で複数の卵子を育てながらそれを採卵という手術を行って体外に取り出します。そのあと培養士によって精子と受精させ、できた受精卵を適切な時期に体内に戻します、これを移植といいます。

体外受精とは採卵から移植までの一連の流れのことをさします。多くの病院ではタイミング法で妊娠できない場合は、人工授精、その後体外受精と段階を踏んでステップアップして妊活が進んでいきます。

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