妊活中の葉酸の役割と効果って?妊娠前から摂取したい栄養の働き

妊活中の葉酸の役割と効果

葉酸の働き

葉酸には妊活中にどんな役割があるんでしょうか?
『まだ妊娠してないし、葉酸とか気にしなくても大丈夫』なんて思っていませんか?
葉酸は、細胞内のDNA合成や、アミノ酸の代謝に関わっていて、私たちの体になくてはならない栄養素です。

着床して流産しない為に

特に妊娠1か月前~妊娠3か月ごろは、胎児がお腹の中で急速に細胞分裂をして成長していく時期にあたります。
葉酸は、緑黄色野菜を中心に様々な食品に含まれているため、普段の食事で葉酸が不足することはありません。

しかし、妊娠1か月前~妊娠3か月ごろは胎児の成長に特に必要になってくるため、多く摂取する必要があります。
妊活は、いつ赤ちゃんを授かってもいいように体調を整えている時期です。
妊活中に葉酸を不足なく摂り続けることで、貧血などの葉酸不足によっておこる体調不良を防ぎ、胎児の成長をスムーズに進めることができます。
そして、妊娠初期の葉酸不足によっておこる神経管閉鎖障害を防ぐためにも、葉酸はしっかりと摂取する必要があるんです。

『妊活中でまだ赤ちゃんを授かってないから葉酸は摂らなくても大丈夫』というのは大きな間違いなんです。

妊娠に気づくのは妊娠してから2か月ほどたってからが多いです。その時にはすでに赤ちゃんは育ってしまっています。

普段の生活で葉酸は摂取できてない

葉酸不足

毎年調査されている国民健康・栄養調査によれば、葉酸摂取量は普段の食事で十分まかなわれている、という統計値が出ています。
しかし、これには個人差があり、ダイエットや不規則な生活などが続いて葉酸が不足しがちな方は、葉酸不足による神経管閉鎖障害のリスクが高くなってしまいます。

妊娠を望んでいる方は、いつ妊娠してもいいように葉酸を普段の食事で240μg、それに加えて400μgの葉酸を摂取するようにしましょう。
葉酸には2種類あります。普段の食事で摂る葉酸は、天然の葉酸(プテロイルポリグルタミン酸)のことを指します。
妊活中や妊娠初期に普段の食事に加えて摂るべき葉酸の種類は合成葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)のことです。

天然葉酸は体内への利用効率が低く、合成葉酸は利用効率が高くなっています。

葉酸サプリを飲むときの注意点

食事だけで400μg分の葉酸を補うのは難しいので、サプリメントや栄養強化食品などで補うようにしましょう。
ただし、利用効率を気にするあまり、葉酸のサプリメントを摂りすぎてはいけません。

葉酸は1日に1000μgを超えて取り続けると、体調不良や皮膚障害などを引き起こしてしまう可能性があります。
一日の摂取量400μgを守ってサプリメントを摂るようにしましょう。
妊娠初期を過ぎて安定期以降も葉酸は貧血予防やアミノ酸代謝などの大切な役割を果たしてくれます。
安定期にも入ったし、やれやれと気を抜くことなく、栄養バランスの摂れた食事を心がけ、
もし、つわりが長引くなど栄養不足が気になる時はサプリメントで補うようにするといいでしょう。

こちらのコラムも人気です!